おしゃぶり卒業時期

学会見解で読むおしゃぶり|いつから・歯並びへの影響・卒業時期と30選

最終更新日:2026年7月26日

おしゃぶりは、ぐずりや寝入りの場面で親の手を空けてくれる一方、「歯並びが心配」「いつやめさせればいいのか分からない」という不安がついて回るアイテムです。さらに、開始時期の案内はメーカーとメディアで食い違っており、ピジョンは生後0ヵ月から、明治のベビー情報サイトや西松屋のコラムは生後1か月以降、VERYは生後2か月頃と、参照先によって答えが変わります。この記事は、2005年に小児科と小児歯科の保健検討委員会がまとめた「おしゃぶりについての考え方」を軸に、メーカー各社の推奨と一般に流通している認識を並べ、判断材料を1か所に集めた構成です。

先に要点:おしゃぶりの是非は「使うか使わないか」ではなく「いつ始め、いつ外すか」で決まります。完全母乳を目指す家庭は生後1か月を目安に、ミルク中心なら新生児期からでも支障は少ない状況です。学会指針は1歳でホルダーを外して常時使用をやめ、遅くとも2歳半までに中止すれば噛み合わせの異常は発育とともに改善するとしています。選ぶときは月齢サイズ・素材・消毒方法の3点を先に確認すると、買い直しが減ります。

おしゃぶりを使う家庭・使わない家庭|開始時期の情報がバラつく理由

おしゃぶりをくわえた赤ちゃん

おしゃぶりは、赤ちゃんが生まれつき持つ吸啜(きゅうてつ)反射を利用した育児用品です。ニップル(吸い口)・シールド(口の前で広がる板)・リング(持ち手)の3パーツで構成され、一体成型で分解できないタイプと、パーツが分かれるタイプがあります。日本では出産準備リストの必需品として挙がることは少なく、「必要になったら買う」扱いの家庭が多いアイテムです。出産前にそろえる範囲は出産準備リストの記事で整理しています。

使う理由として挙がるのは、寝入りのぐずりが短くなる、外出先や通院で泣き止ませる手段が1つ増える、指しゃぶりに移行するより卒業させやすい、といった点です。逆に使わない選択をする家庭は、母乳の飲みが落ちるのを避けたい、歯並びが心配、抱っこやスワドルで足りている、といった理由を挙げます。抱っこで落ち着かせる方法や、モロー反射をやわらげる包み方はおくるみの巻き方と選び方の記事にまとめてあります。

開始時期の案内が参照先で変わる

調べるほど混乱しやすいのが開始時期です。実際の記載を並べると、ピジョンは生後0ヵ月対応のSサイズを販売し、自社アンケートで80%が生後0〜3ヵ月に使い始めたと公表しています。明治のベビー情報サイト、トモニテ、西松屋のコラムはいずれも生後1か月以降を勧め、VERYは生後2か月頃としています。ジェクスのチュチュは新生児から使えると表示しつつ、母乳中心の家庭には生後1か月以降を勧めています。LITALICOジュニアは統一見解がない旨を明示しています。

この食い違いは、判断基準が「製品の安全性」なのか「母乳育児への影響」なのかで分かれていることに由来します。製品としては新生児から使えるように設計されており、母乳育児の確立を優先する立場から生後1か月という目安が出てきます。授乳スタイルが決まっていれば、答えは自動的に絞れます。

おしゃぶりはいつから使える?月齢別・授乳スタイル別の開始目安早見表

月齢別のおしゃぶり使用目安

授乳スタイルと月齢を組み合わせると、開始判断は次の形に整理できます。サイズ表記はメーカーによってS/M/Lまたは月齢表記が使われ、0〜6か月・6〜18か月・18か月以降の3段階に分かれる製品が主流です。

時期 完全母乳 混合・完全ミルク サイズ目安 この時期の注意
生後0〜1か月 見送りが無難。授乳回数と体重の増えが安定してから 使用可。新生児用Sサイズを選ぶ S(0〜3か月/0〜6か月) 吸って疲れ、そのあと母乳を飲めなくなる例が指摘されている
生後1〜3か月 母乳が軌道に乗っていれば導入可 使用可 S(0〜6か月) 寝入りと外出時に限定し、遊んでいる時間は外す
生後3〜6か月 使用可 使用可 M(3〜6か月/6か月〜) 口が大きくなるためサイズを1段階上げる。消毒は1日1回が目安
生後6〜12か月 使用可。乳歯が生え始めるため歯固め兼用の検討時期 M〜L(6〜18か月) 離乳食が始まり、口を使う機会が増える
1歳〜1歳半 ホルダーを外し、常時使用をやめる段階 L(18か月〜) 発語が始まる時期。声を出す機会を減らさない配慮が挙げられている
1歳半〜2歳半 寝入りだけに限定し、段階的に頻度を落とす L 2歳半までの中止が学会指針。乳臼歯が生えそろう前が区切り

生後一週間ほどは授乳のリズムづくりが優先される時期にあたり、この段階で新生児におしゃぶりを常用させると授乳回数の把握が難しくなります。体重の増えと授乳間隔が読めるようになってからの導入が、あとから後悔しにくい順序です。新生児おしゃぶりと表記されるSサイズは口の小ささに合わせてニップルが短く作られており、成長に合わせた買い替えが前提になります。

サイズが合っていないと、小さすぎれば吸い込みが浅く落ちやすくなり、大きすぎれば嘔吐反射が出やすくなります。月齢表記はメーカーごとに区切りが違うため、同じ「6か月」でも寸法は一致しません。ブランドを変えるときは、パッケージの対象月齢とニップル長を確認したうえで買い替える形が確実です。

おしゃぶりはいつまで?2歳半までに卒業する医学的な理由

おしゃぶりの卒業時期の目安

「おしゃぶり 何歳まで使ってよいのか」という問いに対して、国内で最も参照されているのが小児科と小児歯科の保健検討委員会の見解です。同委員会は2005年(平成17年1月12日)に「おしゃぶりについての考え方」を公表し、5つの行動指針を示しました。要旨は次のとおりです。

  1. 発語やことばを覚える1歳過ぎになったらホルダーを外し、常時使用しない
  2. 遅くとも2歳半までに使用を中止する
  3. 使用中も声かけやふれあいを大切にする
  4. 指しゃぶりについても同様に考える
  5. 4歳以降になっても取れない場合は、情緒的な面を考慮してかかりつけの小児科医に相談する

2歳半という区切りには、歯の生え方という具体的な根拠があります。同委員会は、おしゃぶり使用児で上顎前突・開咬・乳臼歯交叉咬合の発現率が高い一方、2歳頃までに中止すれば発育とともに噛み合わせが改善するとしています。乳臼歯が生えそろう2歳半から3歳過ぎまで使用を続けた場合に、異常が残りやすくなる構造です。乳歯の生えそろう時期や記録の残し方は乳歯ケースの記事で扱っています。

指しゃぶりとの比較も指針に含まれています。指しゃぶりは4歳頃までに自然に減る例が多いのに対し、おしゃぶりは物として取り上げられるぶん卒業の見通しを立てやすい、という違いがあります。一方で、親が与え続ける限り本人の意思では減らないため、「いつ外すか」を先に決めておく必要が出てきます。

メリットとデメリットを学会見解で整理|歯並び・中耳炎・SIDS・発語

おしゃぶりと歯並びの関係

おしゃぶりをめぐる論点は、メーカーの訴求と学会の見解が一致していない領域があります。判断材料として、根拠のある項目とそうでない項目を分けて並べます。

裏づけのあるメリット

入眠時のおしゃぶり使用がSIDS(乳幼児突然死症候群)のリスク低減と関連するという研究報告が、米国小児歯科学会(AAPD)のPolicy on Pacifiersおよび米国小児科学会(AAP)の2016年勧告で紹介されています。ただしAAPD自身が、おしゃぶりはSIDS予防の唯一の手段ではないとしており、うつぶせ寝を避ける・受動喫煙をなくすといった対策の徹底が先だと明記しています。日本のこども家庭庁が示す発症リスク低減の3ポイントは、1歳になるまで仰向けに寝かせる・できるだけ母乳で育てる・保護者が禁煙する、の3点で、おしゃぶりは含まれていません。日米で公的推奨の中身が違う点は、導入判断の前提として押さえておく必要があります。

寝かしつけや泣き止ませの手段が1つ増えることは、養育者の負担を下げるという意味での実利があります。夜間授乳の間隔や寝かしつけの流れは夜間授乳の記事、眠りやすい寝具の条件はベビー布団の記事にまとめています。

検証されていないとされる訴求

「鼻呼吸を促す」「舌や顎の発達を促進する」という説明について、小児科と小児歯科の保健検討委員会は現時点では学問的に検証されていないと明記しています。同じく「おしゃぶりが愛着形成を阻害する」という反対側の意見にも学問的根拠はないとしています。マイベストの監修助産師も、出っ歯になりにくい・歯の発達をよくするといった効果をうたう商品のなかには実際の検証結果が不明なものがあると注意を促しています。

報告されているデメリット

噛み合わせへの影響は、米津の調査(1歳6か月・2歳・3歳・5歳児 計1,120名)と今村らの調査(4〜5歳児 432名)という具体的な母数を伴って報告されています。前者では2歳児でおしゃぶり群に開咬が高頻度に見られ、5歳児でその傾向がさらに強まりました。後者では、おしゃぶり群は指しゃぶり群より程度は軽いものの、長期使用で乳前歯部が開咬になりやすいことが示されています。

中耳炎については、小児急性中耳炎診療ガイドライン2013年版(日本耳科学会・日本小児耳鼻咽喉科学会・日本耳鼻咽喉科感染症・エアロゾル学会 編)で、おしゃぶり使用によって耳管の圧変化が起こりやすく、鼻の奥の細菌が耳管を通って中耳へ感染しやすくなる可能性が指摘されています。反復性中耳炎の既往がある子どもについては、使用の可否を耳鼻咽喉科で確認しておく判断が現実的です。この論点は日本語の一般向け記事ではほとんど扱われていません。

発語については、表現の精度に注意が要ります。保健検討委員会の記述は「発語の機会が減る」「親の働きかけに対する声出しや自分からの声出しもできない」であり、発達の遅れそのものとの因果を示した研究ではありません。機会が減ることへの対処として、ピジョンもチュチュも「おしゃぶり使用中も声かけや一緒に遊ぶ時間を持ち、大人しいからと放っておかない」と案内しています。

失敗しない選び方5軸(月齢サイズ・素材・形状・消毒方法・安全構造)

おしゃぶりの選び方の比較

1. 月齢サイズ

0〜6か月・6〜18か月・18か月以降の3段階が主流です。同じ月齢表記でもメーカーによって寸法が違うため、ブランドを変えるときは実寸を確認します。サイズが小さいと落ちやすく、大きいと嘔吐反射が出やすくなります。

2. 素材(シリコーン/天然ゴム)

素材 硬さ・感触 におい 耐熱・消毒 交換目安 向いている家庭
シリコーン やや硬く形が崩れにくい ほぼ無臭 煮沸・電子レンジ・薬液に対応する製品が多い 1〜2か月 消毒の手間を減らしたい/においに敏感な赤ちゃん
天然ゴム(ラテックス) やわらかく口になじみやすい ゴム特有のにおいがある 熱に弱く煮沸不可の製品が多い 4〜6週間(劣化が早い) やわらかさ重視/シリコーンを嫌がる場合
医療グレードシリコーン 均一でやわらかい 無臭 食洗機または5分間の煮沸に対応する製品がある 1〜2か月 一体成型で洗いやすさを最優先したい家庭

天然ゴムはラテックスアレルギーの報告がある素材です。家族にラテックスアレルギーの既往がある場合は、シリコーン製を選ぶ判断が安全側に働きます。

3. ニップルの形状

丸型・扁平型(上あご側が平ら)・洋なし型の3系統があります。扁平型は舌が収まるスペースを確保する設計で、チュチュのデンティスターやNUKのシリーズが該当します。どの形状が合うかは赤ちゃんによって変わるため、最初は400〜1,100円台の入門モデルで反応を見てから買い足す流れが無駄になりにくくなります。

4. 消毒方法

煮沸・電子レンジ・薬液のどれに対応しているかは製品ごとに違います。消毒ケースが付属するモデル(NUKのおしゃぶりスター、MAMの一部モデルなど)は、外出先や夜間の手間が減ります。哺乳びんとまとめて消毒したい場合は、同じ方法に対応する製品でそろえると運用が単純になります。哺乳びん側の消毒方法は哺乳瓶の消毒と選び方の記事で扱っています。

5. 安全構造

一体成型(オールシリコーン)は分解できないため、パーツが外れて口に入るリスクが構造的にありません。シールドには通気孔があり、万一飲み込みかけても気道を確保できる設計になっています。欧州のEN1400、国内のSGマークなど、安全規格の適合表示があるかもパッケージで確認できます。よだれによる肌荒れが出やすい時期は、よだれかけ 3枚セット(0歳〜2歳・1,410円)フリルスタイ 防水タイプ(1,450円)を併用すると首まわりの湿りを抑えられます。スタイのサイズ選びはスタイ・よだれかけの記事にまとめています。

素材・タイプ別比較とベビシアおすすめおしゃぶり&ホルダー30選

おしゃぶりとホルダーの比較

おしゃぶり本体24点と、落下防止のホルダー・クリップ5点、卒業期の代替になる歯固め1点の合計30点をタイプ・対象月齢・素材・目安価格で並べました。ベビシア取り扱い分は3点で、価格は2026年7月時点の販売価格です。他社製品の価格は各社の一般的な販売レンジを目安として記載しています。

商品 タイプ 対象月齢 素材 目安価格 特徴
ベビシア マルチクリップ 4本セット 38cm
ベビシア マルチクリップ 4本セット 38cm
ホルダー 0か月〜 ポリエステル紐+樹脂クリップ 1,000円 落下防止のほかタオルをケープ化する連結使いにも対応。4本セットで柄違いを使い分けられる
ベビシア ビーズマルチクリップ 2本セット 24cm
ベビシア ビーズマルチクリップ 2本セット 24cm
ホルダー 0か月〜 シリコンビーズ 1,220円 24cmの短めストラップ。水洗いでき、よだれが付いても衛生を保ちやすい
ベビシア シリコンマルチストラップ 2本セット 55cm
ベビシア シリコンマルチストラップ 2本セット 55cm
ホルダー 0か月〜 シリコン 1,140円 55cmの長尺タイプ。ベビーカーやチャイルドシートのおもちゃ落下防止も兼用
ピジョン おしゃぶり FunFriends
ベビシアで類似アイテムを探す
本体 0か月〜/3か月〜/6か月〜 シリコーン 700〜1,100円 小児歯科医監修。サイズ展開が3段階で月齢に合わせて買い替えやすい
ピジョン おしゃぶり SkinFriendly
ベビシアで類似アイテムを探す
本体 0か月〜/3か月〜 シリコーン 800〜1,200円 口まわりに当たる面を広く取り、よだれかぶれを抑える設計
ピジョン おしゃぶり Fun Friendly ケース付
ベビシアで類似アイテムを探す
本体 0か月〜 シリコーン 1,000〜1,400円 持ち運びケース付き。外出時に地面へ落としたあとの衛生管理がしやすい
NUK ヌーク おしゃぶりスター 消毒ケース付
ベビシアで類似アイテムを探す
本体 0〜6か月/6〜18か月 シリコーン/天然ゴム 1,000〜1,600円 電子レンジ消毒できるケースが付属。価格.comの2026年6月ランキング上位
NUK ヌーク おしゃぶり スペース
ベビシアで類似アイテムを探す
本体 6〜18か月 シリコーン 900〜1,400円 上あご側が薄い扁平形状。舌が収まるスペースを確保した設計
NUK ヌーク ジーニアス 2.0
ベビシアで類似アイテムを探す
本体 0〜6か月 シリコーン 1,100〜1,700円 口蓋への接触面積を抑えた形状。ドイツで開発されたシリーズ
コンビ テテオ おしゃぶり 入眠ナビ
ベビシアで類似アイテムを探す
本体 0か月〜/3か月〜/7か月〜 シリコーン 700〜1,100円 吸うリズムを妨げにくい薄型ニップル。寝かしつけ用途を想定した設計
コンビ テテオ おしゃぶり 入眠ナビP
ベビシアで類似アイテムを探す
本体 0か月〜/3か月〜 シリコーン 800〜1,200円 通気口を大きく取り、口まわりの蒸れを軽減したタイプ
リッチェル 吸せつラボ おしゃぶり 新生児用
ベビシアで類似アイテムを探す
本体 0〜3か月 シリコーン 800〜1,200円 新生児の口の小ささに合わせた小型ニップル。クマ・ネコの絵柄展開
リッチェル 吸せつラボ オールシリコーンおしゃぶり
ベビシアで類似アイテムを探す
本体 0か月〜 シリコーン一体成型 900〜1,400円 継ぎ目のない一体成型で分解できず、部品脱落のリスクが低い
チュチュ デンティスター1 授乳期用
ベビシアで類似アイテムを探す
本体 0〜6か月 シリコーン 700〜1,100円 ドイツの歯科医と共同開発。くわえる部分が薄く舌のスペースを確保
チュチュ デンティスター2 離乳期用
ベビシアで類似アイテムを探す
本体 6か月〜 シリコーン 700〜1,100円 乳歯が生え始める時期向け。前歯に当たる面を薄く成型
チュチュ ミッフィー デンティスター1
ベビシアで類似アイテムを探す
本体 0〜6か月 シリコーン 900〜1,300円 絵柄入りで蓄光タイプもあり、夜間に手元で見つけやすい
BIBS Colour おしゃぶり
ベビシアで類似アイテムを探す
本体 0〜6か月/6〜18か月 天然ゴム(ラテックス) 1,200〜1,800円 デンマーク発。丸型ニップルでくすみカラーの色数が多い
BIBS Couture
ベビシアで類似アイテムを探す
本体 0〜6か月/6〜18か月 天然ゴム(ラテックス) 1,300〜1,900円 洋なし型ニップル。天然ゴム特有のにおいと熱に弱い点は要確認
フィリップス Avent Soothie 0-3か月
ベビシアで類似アイテムを探す
本体 0〜3か月 医療グレードシリコーン 1,000〜1,600円 米国の産科施設で採用例が多い一体成型タイプ。煮沸5分で消毒可
フィリップス Avent ウルトラソフト
ベビシアで類似アイテムを探す
本体 0〜6か月/6〜18か月 シリコーン 1,200〜1,800円 口まわりに触れる面を減らした肌当たり重視の設計
FRIGG デイジー
ベビシアで類似アイテムを探す
本体 0〜6か月/6〜18か月 天然ゴム(ラテックス) 1,300〜2,000円 デンマーク製。EN1400適合表示のある製品が中心
Elodie Details バンブーおしゃぶり
ベビシアで類似アイテムを探す
本体 0〜6か月/3か月〜 天然ゴム+竹繊維シールド 1,600〜2,400円 シールド部に竹由来素材を使用。デザイン性を重視する層に支持
MAM オリジナル
ベビシアで類似アイテムを探す
本体 0〜6か月/6〜16か月 シリコーン 1,000〜1,600円 オーストリア発。自己消毒できるケースが付属するモデルがある
Mushie おしゃぶり
ベビシアで類似アイテムを探す
本体 0〜6か月/6〜18か月 シリコーン 1,200〜1,800円 北欧系のニュアンスカラー。一体成型で洗いやすい
赤ちゃん本舗 プレミアムチョイス 0-6か月
ベビシアで類似アイテムを探す
本体 0〜6か月 シリコーン 700〜1,100円 実店舗で手に取って選べる。ベージュ系の落ち着いた配色
西松屋 スマートエンジェル おしゃぶり
ベビシアで類似アイテムを探す
本体 0か月〜/3か月〜 シリコーン 400〜800円 価格を抑えた入門向け。合わなかった場合の買い替え負担が小さい
ドクターベッタ おしゃぶり
ベビシアで類似アイテムを探す
本体 0〜6か月 シリコーン 1,000〜1,500円 哺乳びんで知られるメーカーの製品。カーブ形状のニップル
10mois おしゃぶりホルダー
ベビシアで類似アイテムを探す
ホルダー 0か月〜 コットン/シリコン 1,500〜2,500円 スタイやおくるみと色柄をそろえやすいテキスタイル系
MARLMARL おしゃぶりホルダー
ベビシアで類似アイテムを探す
ホルダー 0か月〜 コットン 2,000〜3,300円 出産祝いの定番ブランド。名入れ対応の商品がある
Sassy 歯固め(おしゃぶり卒業期の代替)
ベビシアで類似アイテムを探す
歯固め 3か月〜 TPE/シリコーン 800〜1,500円 卒業期に口さみしさを埋める代替アイテムとして併用されることがある

本体を選び終えたら、落下防止のホルダーをセットで用意しておくと、外出先で地面に落として使えなくなる場面が減ります。ベビシアのビーズマルチクリップ(24cm・1,220円)は短めで首に回りにくい長さ、シリコンマルチストラップ(55cm・1,140円)はベビーカーのおもちゃ落下防止と兼用できる長さです。100均の代用品を含めたホルダー選びはおしゃぶりホルダーの記事、クリップの使い分けはベビーマルチクリップの記事で扱っています。

ベビシアで買う:おしゃぶりクリップ・ストラップは乳児用小物カテゴリにまとめています。

乳児用小物を見る 授乳用品を見る スタイ・よだれかけを見る 出産準備アイテムを見る 育児用品を見る

安全に使うための注意点|ひも・窒息・交換サインのチェックリスト

おしゃぶり使用時の安全確認

おしゃぶりは口に入れる製品であり、ひもを伴う使い方をする場面もあるため、事故防止の観点で確認する項目が決まっています。こども家庭庁のこどもの事故防止ハンドブックは窒息・誤飲の注意点をまとめており、国民生活センターも子どもの事故として、ひもや小さな部品に関する注意喚起を継続しています。

  • 首まわりにひもを回さない。クリップで衣類に留める短めのストラップを選ぶ
  • 就寝時とベビーベッド・ベビーカーへの単独放置時はホルダーを外す
  • シールドの通気孔がふさがれていないか、装着のたびに目視する
  • ニップルを引っ張って、ちぎれや根元の緩みがないか週1回確認する
  • 白濁・ベタつき・亀裂・穴が出たら、期間内でも交換する
  • 噛み切る力がついた子(乳歯が生えそろう頃)は使用を見直す
  • 落としたあとは水洗いでは足りず、消毒してから使う
  • 兄弟姉妹での使い回しをしない

交換周期は、シリコーンで1〜2か月、天然ゴムで4〜6週間が目安です。天然ゴムは紫外線と熱で劣化が進むため、直射日光の当たる車内に置いたままにしない管理が要ります。爪でひっかいて表面が荒れている場合も交換の合図になります。爪のケアについては新生児の爪切りの記事にまとめました。

卒業のさせ方|1歳・1歳半・2歳のステップ別の進め方

おしゃぶりを卒業する赤ちゃん

学会指針は「1歳でホルダーを外す」「遅くとも2歳半までに中止」という2つの区切りを置いています。この間を3段階に分けると、進め方が組み立てやすくなります。

ステップ1:1歳前後(ホルダーを外す)

まずホルダーを外し、常時くわえている状態をやめます。この段階では使用そのものは続けてかまわず、「起きて遊んでいる時間は使わない」という線を引くことが目的です。発語が始まる時期にあたるため、声を出す機会を確保する意味もあります。

ステップ2:1歳半前後(場面を寝入りだけに絞る)

外出時と日中の使用をやめ、寝る時だけという運用に切り替えます。寝る時に限定すると1日の使用時間は数分から十数分に収まり、噛み合わせへの負荷も卒業までの心理的なハードルも下がります。寝ついたらそっと外す方法、手を握って安心させる方法が各社から挙げられています。絵本の読み聞かせやぬいぐるみへの置き換えも、この段階で試される手です。入眠のルーティンを整える意味では、ベビーパジャマの記事で扱った「着替え=寝る合図」の流れも組み合わせられます。

ステップ3:2歳〜2歳半(中止)

言葉で理由を伝えられる時期になるため、「もうお兄さん・お姉さんだから」と伝えて納得を得る方法が使われます。目につかない場所にしまう、種類を変えて興味を薄れさせるといった手も挙げられています。VERYは先端をハサミで切って吸いにくくする方法を紹介していますが、切り口が尖ると誤飲・けがにつながるため、この方法を取る場合は毎回状態を確認する前提が付きます。

卒業がうまく進まないとき、無理に取り上げる前に確認したいのが生活リズムと不安要因です。保健検討委員会の指針は、4歳以降になっても取れない場合に情緒的な面を考慮してかかりつけの小児科医に相談することを挙げています。口さみしさが主因であれば、歯固めへの置き換えが選択肢になります。素材と時期は歯固めの記事で整理しています。

【豆知識】おしゃぶりの歴史とシリコーン・天然ゴムの素材科学

おしゃぶりの素材の違い

おしゃぶりに相当する道具は、布に砂糖やパンを包んで赤ちゃんに吸わせる「シュガーティート」として16世紀のヨーロッパで使われていた記録が残っています。ゴム製のニップルが実用化されたのは19世紀後半、現在の形に近いシールドとリングを備えた製品が登場したのは20世紀初頭です。英語の pacifier は「なだめるもの」、イギリス英語の dummy は「代用品」を意味し、呼び名にそれぞれの見方が残っています。

素材面では、天然ゴム(ラテックス)はゴムノキの樹液を原料とする天然高分子で、弾性が高く口になじみやすい一方、たんぱく質を含むためアレルギーの報告がある素材です。紫外線・熱・油分で劣化が進み、表面がベタついたり色が濃く変化したりします。

シリコーンはケイ素と酸素が交互に並ぶシロキサン結合を骨格に持つ合成高分子で、耐熱性が高く、繰り返しの煮沸に耐えます。無味無臭で、たんぱく質を含まないためラテックスアレルギーの心配がありません。医療グレードシリコーンは、医療機器で用いられる基準を満たすグレードを指し、フィリップスのSoothieが採用しています。一体成型が可能なのもシリコーンの特性によるもので、継ぎ目がないぶん汚れがたまる隙間がなく、部品脱落のリスクもありません。

「シリコン」と「シリコーン」は別物です。シリコン(Si)は元素としてのケイ素を指し、半導体材料の文脈で使われます。育児用品の表示で見る素材はシリコーン樹脂であり、製品パッケージでは両方の表記が混在しているのが実情です。

【豆知識】消毒とお手入れ、交換時期の衛生管理

おしゃぶりの消毒方法

消毒が必要な期間は、免疫が発達途上の生後6か月頃までが目安とされます。方法は煮沸・電子レンジ・薬液の3系統で、それぞれ所要時間と適性が違います。

方法 所要時間 コスト 天然ゴムへの適性 向いている場面
煮沸 3〜5分 器具不要 不可の製品が多い 1日1回まとめて行う。哺乳びんと同時に処理できる
電子レンジ 3〜5分 専用ケース1,000〜2,500円 製品表示による 短時間で済ませたい朝夕。消毒ケース付きモデルなら追加購入不要
薬液(次亜塩素酸系) 1時間以上つけ置き 薬液が消耗品 可の製品が多い 天然ゴム製。夜のうちにつけ置きして朝に取り出す運用

日常のお手入れは、使うたびに流水と食器用中性洗剤で洗い、水気を拭き取って乾かす手順が基本です。シールドの裏側と通気孔まわりは汚れが残りやすく、柔らかいスポンジで押し洗いすると落ちます。拭き取りにはループ付きガーゼタオル(1,280円)のような毛羽の出にくい布が扱いやすくなります。

交換のサインは、白濁、表面のベタつき、亀裂、噛み跡による穴、ニップル根元の緩みの5つです。ひとつでも当てはまれば、使用開始からの期間にかかわらず交換します。外出用と自宅用を分けて2個持ちしておくと、片方が使えなくなった場面でも運用が止まりません。外出時の持ち歩きには、ポーチ付き授乳ケープ(1,310円)のようなポーチ付きアイテムのポケットが収納に使えます。授乳ケープの形状別の違いは授乳ケープの記事、授乳姿勢を安定させるクッションは月型抱き枕・授乳クッション(1,980円)を用意しています。

観点別まとめ表:情報源で見るおしゃぶり

おしゃぶりの情報源別のまとめ

おしゃぶりに関する情報源別まとめ

観点 一般的な認識 医学的・公的根拠 メーカー推奨 ベビシア編集部の見解
使い始める時期 「新生児から使える」と「1か月は待つ」が混在し、調べるほど答えが定まらない 米国小児科学会(AAP)2016年勧告は、母乳育児が確立するまで導入を遅らせるべきとしている ピジョンは生後0ヵ月〜(自社アンケートで80%が0〜3ヵ月に開始)。チュチュは新生児から可としつつ母乳中心の家庭は1か月以降 判断軸は月齢ではなく授乳スタイル。完全ミルク・混合なら新生児期から、完全母乳を目指すなら授乳回数と体重増加が安定する生後1か月を目安にすると迷いが減る
歯並びへの影響 「おしゃぶりを使うと出っ歯になる」 小児科と小児歯科の保健検討委員会(2005年):米津の調査1,120名で2歳児のおしゃぶり群に開咬が高頻度、5歳児で増大。2歳頃までに中止すれば発育とともに改善。2歳半〜3歳過ぎまでの使用で異常が残る ピジョンは小児歯科医監修で歯列への影響が少ない形状を設計。チュチュのデンティスターはドイツの医師と共同開発し、くわえる部分を薄く成型 形状の工夫は選択肢を広げるが、期間の管理を置き換えるものではない。「出っ歯になりにくい」という訴求のうち検証結果が不明なものがあるとマイベストの監修助産師も指摘しており、2歳半という期限を守ることが最も確実な対策になる
安全性(SIDS・中耳炎・窒息) SIDSとの関連も中耳炎リスクも、日本ではほとんど知られていない AAPD・AAPは入眠時のおしゃぶりとSIDSリスク低減の関連を報告。一方こども家庭庁の3ポイントは仰向け寝・母乳・禁煙でおしゃぶりを含まない。小児急性中耳炎診療ガイドライン2013年版は耳管への感染リスクを指摘 ピジョン・チュチュともにSIDSと中耳炎への言及はない SIDS対策を目的に導入する必要はなく、仰向け寝と受動喫煙の回避が先。反復性中耳炎の既往がある場合は耳鼻咽喉科での確認を勧める。ひもは首に回さず、就寝時はホルダーを外す運用を徹底したい
卒業時期とやめ方 「2歳くらいまでには」という漠然とした認識 保健検討委員会:1歳過ぎたらホルダーを外し常時使用しない/遅くとも2歳半までに中止/4歳以降取れない場合はかかりつけの小児科医に相談 ピジョンは0ヵ月〜2才半頃、1才過ぎたら頻度を減らす。チュチュは2才頃までと学会指針より半年早い設定 「2歳半」を最終期限、「1歳でホルダーを外す」を最初の一手として、1歳・1歳半・2歳の3段階で場面を絞っていく進め方が現実的。先端を切る方法は切り口が尖るリスクがあるため、採用するなら毎回の状態確認が前提になる

よくある質問(FAQ)

おしゃぶりに関するよくある質問
おしゃぶりは新生児(生後0か月)から使えますか?

製品としては生後0か月対応のSサイズが各社から販売されており、ピジョンは0ヵ月から、リッチェルやコンビも新生児用サイズを用意しています。一方で明治のベビー情報サイトやトモニテ、西松屋のコラムは「母乳育児が軌道に乗る生後1か月以降」を勧めており、米国小児科学会(AAP)の2016年勧告も母乳育児が確立するまでは導入を遅らせる方針を示しています。完全ミルクや混合であれば新生児期からでも支障は少なく、完全母乳を目指す場合は生後1か月を目安に様子を見る形が現実的です。

おしゃぶりは1日何時間まで使ってよいですか?

時間の上限を数値で定めた公的基準は存在しません。小児科と小児歯科の保健検討委員会が2005年に示した行動指針では、時間ではなく「1歳を過ぎたらホルダーを外して常時使用しない」という使い方の条件が置かれています。実務的には、寝入りのぐずり・外出先での大泣きなど場面を限定し、機嫌よく遊んでいる時間帯には外しておく運用が推奨されています。

おしゃぶりを使うと歯並びは悪くなりますか?

米津の調査(1歳6か月・2歳・3歳・5歳児 計1,120名)では、2歳児でおしゃぶり使用群に開咬が高い頻度で見られ、5歳児ではその傾向がさらに強まったと報告されています。今村らの4〜5歳児432名の調査でも、長期使用で乳前歯部が開咬になりやすいことが示されました。ただし同委員会は、2歳頃までに使用を中止すれば噛み合わせの異常は発育とともに改善するとしています。乳臼歯が生えそろう2歳半から3歳過ぎまで続けた場合に異常が残りやすくなります。

おしゃぶりはいつまでにやめるべきですか?

小児科と小児歯科の保健検討委員会の指針は「遅くとも2歳半までに使用を中止する」です。1歳を過ぎたらホルダーを外して常時使用をやめ、段階的に頻度を落とす流れが示されています。メーカー側ではピジョンが0ヵ月〜2才半頃、チュチュが2才頃までと案内しており、チュチュは学会指針より半年早い設定です。4歳を過ぎても離れない場合は、情緒面を含めてかかりつけの小児科医に相談する対応が挙げられています。

母乳育児中でもおしゃぶりを使えますか?

併用は可能ですが、開始時期に注意が向けられています。トモニテは、医療機関によっては母乳育児中の赤ちゃんにゴムの乳首やおしゃぶりを与えないよう勧める場合があると記載しています。おしゃぶりを吸って疲れ、そのあと母乳を十分に飲めなくなる例も指摘されています。授乳回数と体重の増えが安定してから導入する順序が無難です。

おしゃぶりで中耳炎になりやすくなりますか?

小児急性中耳炎診療ガイドライン2013年版(日本耳科学会ほか編)では、おしゃぶり使用によって耳管の圧変化が起こりやすく、鼻の奥の細菌が耳管を通って中耳へ感染しやすくなる可能性が指摘されています。反復性中耳炎の既往がある場合は、使用の可否について耳鼻咽喉科で確認しておくと判断がつけやすくなります。

おしゃぶりはSIDS(乳幼児突然死症候群)を予防しますか?

米国小児歯科学会(AAPD)のPolicy on PacifiersおよびAAPの2016年勧告では、入眠時のおしゃぶり使用がSIDSリスクの低減と関連するという研究報告が紹介されています。ただし日本のこども家庭庁が示す発症リスク低減の3ポイントは、1歳になるまで仰向けに寝かせる・できるだけ母乳で育てる・保護者が禁煙する、の3点であり、おしゃぶりは含まれていません。SIDS対策を目的におしゃぶりを導入する必要はなく、仰向け寝と受動喫煙の回避が優先されます。

消毒はどのくらいの頻度で必要ですか?

免疫が発達途上の生後6か月頃までは、1日1回を目安に煮沸・電子レンジ・薬液のいずれかで消毒する運用が一般的です。医療グレードシリコーン製は食洗機または5分間の煮沸に対応する製品があります。天然ゴム(ラテックス)は熱に弱いため、煮沸不可と表示されている製品が多く、購入時に消毒方法の表示を確認する必要があります。

おしゃぶりホルダーは使ってよいですか?

落下防止の用途では有用ですが、こども家庭庁のこどもの事故防止ハンドブックが示すとおり、首まわりにひもが回る状態は避ける必要があります。衣類にクリップで留める短めのストラップを選び、就寝時とベビーベッド・ベビーカーへの単独放置時は必ず外します。学会指針も1歳を過ぎたらホルダーを外して常時使用をやめる方向を示しており、卒業の第一歩としてホルダーの取り外しが位置づけられています。

4歳を過ぎてもおしゃぶりが取れません。どうすればよいですか?

小児科と小児歯科の保健検討委員会の指針では、4歳以降になっても取れない場合は情緒的な面を考慮して、かかりつけの小児科医に相談することが挙げられています。無理に取り上げる前に、生活リズムや不安の要因を含めて相談する順序が示されています。噛み合わせの状態については小児歯科での確認が合わせて必要になります。

あわせて読みたい関連記事

おしゃぶりに関連するベビー用品

参照した一次情報:小児科と小児歯科の保健検討委員会「おしゃぶりについての考え方」(2005年)/日本耳科学会ほか編「小児急性中耳炎診療ガイドライン2013年版」/こども家庭庁「赤ちゃんが安全に眠れるように」(SIDS対策)こども家庭庁「こどもの事故防止ハンドブック」窒息・誤飲国民生活センター「子どもの事故」/米国小児歯科学会 Policy on Pacifiers/米国小児科学会 2016年SIDS勧告。価格は2026年7月時点。他社製品の価格は一般的な販売レンジの目安です。