抱っこ布団は寝かしつけグッズの一つで、名前の通り“抱っこしながら使えるお布団”です。どのようなシーンで使えるのか、どのようなおすすめ品があるのかを紹介するのでぜひ参考にご覧ください。
赤ちゃんには「背中スイッチ」があるって本当!?
ベッドや布団に下ろすと泣いてしまう=背中スイッチ
赤ちゃんの“背中スイッチ”という言葉を聞いたことがありますでしょうか?新生児期の赤ちゃんは入眠時にぐずることが多く、1人上手に寝ることができません。ママやパパが抱っこをしてあげることで、落ち着いて睡眠を始めてくれることが多いです。しかし抱っこで寝かしつけたつもりでも、布団に下ろすと急激に泣き出してしまうことが多くあります。この現象はとてもよく起きることであり、「背中スイッチ」としばしば表現されています。
まるで背中にスイッチがあるかのように、ベッドに下ろすと泣いてしまう。このような体験に悩まされたママ・パパもきっと多いはずです。どのようにして良いかわからず、結局朝までずっと抱っこしていたという方もいらっしゃることでしょう。赤ちゃんが夜に泣き止まないことで、ママやパパも寝不足になってしまい、育児に疲れてしまうということもあります。
背中スイッチは生後7〜8ヶ月ごろまで続くことが多い
「背中スイッチ」には個人差もありますが、生後すぐ〜生後7ヶ月ごろまで続いたという声を多く聞きます。もちろん生後7ヶ月を過ぎても続く場合があり、赤ちゃんによっては寝ぐずりが1歳ごろまで治らないという子もいます。
一般的にはハイハイやつかまり立ちをするようになると、日中に体力を使うようになるので入眠が深くなり、夜ぐずりにくくなることが多いようです。背中スイッチによる寝ぐずりを解決するためには、赤ちゃんをいかに安心させ、ぐっすり寝かせるかというところがポイントになってくるでしょう。
背中スイッチの正体はモロー反射や温度差による刺激
背中スイッチで赤ちゃんが泣いてしまうのは「モロー反射」や「布団との温度差」「体勢の変化」といった刺激によるものです。入眠が浅い状態で刺激を受けることで、入眠が妨げられてしまい、びっくりとした赤ちゃんは泣いてしまうのです。
モロー反射は原始反射と呼ばれるもので、赤ちゃんが急にビクッと動くような現象のことを指します。外部からの刺激に慣れていない赤ちゃんは、些細な刺激から自分の意思とは関係なく急に動くことがあります。もちろん成長に必要な過程の一つなので、特に心配することとはありません。とはいえ刺激を受けていることには変わりないので、入眠時は対策をしておきたいところです。
抱っこ布団で寝かしつけの悩みを解消しよう
背中スイッチの対策の一つの方法としておすすめしたいのが「抱っこ布団」です。抱っこ布団は抱っこしながら使えるベビー用布団のようなもので、イタリア語では“トッポンチーノ”とも呼ばれています。
モンテッソーリ教育から生まれたトッポンチーノは、赤ちゃんの入眠時の居場所になります。布団に包まれたままの状態で寝かしつけをすれば、体勢の変化や外部からの刺激を減らしながら、そのままベッドに寝かせることができます。
また抱っこ布団を長く使い続けていると、ママや自分の匂い、ミルクの匂いなどが自然と染み付いていきます。"いつもの匂い”に包まれることで、赤ちゃんは安心や幸福感を感じやすくなると言われています。結果として寝ぐずりを解消できることになり、ママ・パパ、赤ちゃんどちらにとってもメリットがあるというわけです。赤ちゃんの背中スイッチや寝ぐずりに悩んでいる方は、ぜひ抱っこ布団の導入を検討してみましょう。
抱っこ布団を選ぶ際のポイント・選び方
抱っこ布団にはたくさんの商品があります。ここからは購入時に注目しておきたいポイントをいくつか紹介します。まずは素材をチェックしよう
せっかく抱っこ布団を使うなら、赤ちゃんにとって気持ちよくなければ意味がありません。ゴワゴワしないか、肌触りの良い素材であるかを必ずチェックしておきましょう。
特に新生児期の赤ちゃんは、まだまだ抵抗力が弱いので注意しましょう。コットン素材など、肌触りが良く清潔に使えるものを選んであげましょう。
また赤ちゃんは大人よりも汗っかきで、体温調節があまり上手ではありません。特に夏場の赤ちゃんは、抱っこで寝ているだけでも汗をかいてしまうことがあります。通気性の良い素材や速乾性のある素材を選べば、ストレスの軽減につながり清潔さもキープできます。
サイズや軽さを確かめておこう
抱っこ布団は赤ちゃんと同時に抱き上げながら使用します。そのためあまりに大きすぎるもの、重すぎるものだと、抱っこしているママやパパに負担がかかってしまいます。
抱っこのしやすさも考えつつ、できるだけコンパクトなものを選んであげると良いでしょう。大きさだけでなく軽さもチェックしておきたいところです。
お手入れのしやすさにも注目しよう
抱っこ布団は頻繁に洗い、清潔に保つことも大事です。選ぶ際は、お手入れが楽にできるかどうかも確かめておきましょう。
丸洗いできる抱っこ布団や、カバーが簡単に着脱できる抱っこ布団ならお手入れも楽々です。
好きなデザインを選んで楽しく過ごそう
毎日使う抱っこ布団は、デザインにもぜひ注目してみましょう。カバーの色や柄による違いはもちろん、近年は“耳付き”、“雲型”などのおしゃれな抱っこ布団も多く発売されています。
キュートな抱っこ布団の上ですやすや寝ている赤ちゃんの姿は、月齢が幼い時期にしか見ることができません。せっかくならお気に入りのデザインを選び、赤ちゃんが寝ている姿を写真におさめておくのもおすすめです。
背中スイッチ対策におすすめの抱っこ布団8選
1.PUPPAPUPO 抱っこ布団
- 素材:カバー 綿100%天竺ニット/中綿 ポリエステル100%/クッション ポリエステル100%
- サイズ:約40×70cm
- 洗濯:可能
カバーは取り外し可能で、カバーを洗濯機、本体を手洗いで簡単にお手入れができます。第三者機関によるホルムアルデヒド検査やベビー基準もクリアしているので、安心・安全です。
2.ケラッタ イブル 抱っこ布団
- 素材:綿100% イブルガーゼ/裏地・詰め物 ポリエステル100%
- サイズ:約38×66cm(厚み3cm)
- 洗濯:可能
また丸洗いでの洗濯が可能なところもポイントです。カバーは金具なしの設計なので、赤ちゃんに触れても安全です。指挟みなどの心配もありません。
3.ねんねクッション mayu
- 素材:カバー 綿100%(ダブルガーゼ)/中綿 ポリエステル100%(約200g)/側生地 ポリエステル65%、綿35%
- サイズ:約40×65cm
- 洗濯:可能
4.sandesica 寝かしつけクッション
- 素材:カバー 綿100%(ダブルガーゼ)/中綿 ポリエステル100%/側生地 ポリエステル100%
- サイズ:約47×70cm
- 洗濯:可能
優しいダブルガーゼを使ったカバー、そしてへたりにくいクッションはどちらも全て洗濯ができます。日本製にこだわりたい方にもおすすめです。
5.PUPPAPUPO スリーピングバック
- 素材:ポリエステル100%
- サイズ:約45×75cm
- 洗濯:可能
サイドや足部分がフルオープンで開けられるので、移動やお世話の際にも便利です。外出時のおくるみがわりにもおすすめできます。
6.ANGELIEBE ママらく抱っこ布団
- 素材:カバー 綿100%/中綿 ポリエステル100%/クッション 綿100%
- サイズ:約38×66cm
- 洗濯:可能
サイズがややコンパクトなので、小さめの抱っこ布団をお探しの方におすすめです。カバーは被せるタイプで金具がなく、着脱楽ちんです。
7.moufa イブル抱っこふとん
- 素材:カバー 表層、中層 綿100%、裏層 ポリエステル100%/中綿 ポリエステル100%/クッション 綿100%
- サイズ:約40×70cm
- 洗濯:可能
8.ふわふわ二重ガーゼ オーガニック抱っこ布団
- 素材:カバー 綿100%(オーガニックコットン)/中綿 ポリエステル100%/クッション 綿100%
- サイズ:約43×68cm
- 洗濯:可能
カバーだけでなく本体も洗濯機で洗えます。背面クッションと表綿クッションを別々に外せるので、季節に合わせた使い方ができます。
抱っこ布団は危険・いらない?デメリットも覚えておこう
抱っこ布団は便利なグッズですが、中には「危険」「いらない」といったネガティブな口コミもゼロではありません。きちんとリスクも把握した上で、正しく使用することを心がけましょう。特に以下の点には必ず注意しておきましょう。
寝かしつけには有効だが長時間使用は控えるべき
抱っこ布団はあくまでも入眠時のサポートアイテムであり、完全なる寝具ではありません。ほとんどの商品が、夜の長時間使用を避けるようにメーカーから明言されています。
実は赤ちゃんには、ふわふわとした布団は不向きです。なぜなら窒息してしまうリスクや、骨歪みのリスクがあると考えられているからです。赤ちゃん用に使う布団は、沈んでしまわない硬めのものが推奨されています。抱っこ布団は長時間睡眠用に作られておらず、ふわふわ系のものが多いので夜中の使用は避けましょう。
特に寝返りを始めるようになってからはリスクが大きいので注意です。抱っこ布団に寝かせたまま目を離し長時間放置するのは避けましょう。心配な場合は、厚みが薄く柔らかすぎないタイプのものを選ぶように心がけましょう。
赤ちゃんによっては効果がないこともある
抱っこ布団はあくまでも、背中スイッチの対策として考えられる方法の一つにすぎません。使用したら必ず泣き止むというアイテムではないことを覚えておきましょう。泣き止まないからと言って、商品が悪いものというわけではありません。
月齢の小さな赤ちゃんは個性も様々です。どうしても入眠時に泣いてしまう赤ちゃんもいます。赤ちゃんは泣くことが仕事と言われるくらい、大きな声を出して泣いてしまうのは自然なことでもあります。抱っこ布団で泣き止ませることに固執せず、おおらかな気持ちで見守ってあげることも大切です。
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まとめ
抱っこ布団は赤ちゃんの入眠時に使えるお助けグッズの一つです。必須の育児グッズというわけではありませんが、寝かしつけに困っている方には非常におすすめです。特に赤ちゃんを抱っこから下ろすと泣いてしまう、“背中スイッチ”の現象には効果を発揮することが多いです。様々なメーカーから色々な抱っこ布団が発売されているので、素材やデザイン、扱いやすさなどを比べながらお気に入りをぜひ探してみてください。