家の中を安全に過ごすなら、「チャイルドロック」でドアを簡単に開けられないようにしてしまうのがおすすめです。簡易的にドアをロックできるような仕組みを使って、指挟みや誤飲などのトラブル防止に努めましょう。
今回は冷蔵庫や浴室、食器棚など、さまざまなドアに使えるチャイルドロックをご紹介していきます。設置場所の形状や使い方を確認しながら、ぜひ適切なものをチョイスしてください。
ドア用チャイルドロックで万が一の事故を防ごう
ドアロック・ドアストッパーなどの名称で売られることも
ドア用のチャイルドロックには非常に多くの商品があります。「ドアロック」や「ドアストッパー」「ベビーガード」といった商品名で販売されていることもあります。
基本的にはいずれも、ドアや引き出しを開けられないようにロックするという商品になります。ロック機能のついていない既存ドア・引き出しなどにつけることで、赤ちゃんが勝手に開けられないようにするというものです。
取り付け方は簡単で、両面テープでペタリと貼るだけで使えるものがほとんどです。ただし商品によって設置できるサイズ・形状などが変わってくるため、どのような場所に設置できるのか、どのようにして開閉できるのかといったポイントを確認しておく必要があります。
生後8ヶ月~3歳ごろまでが目安
チャイルドロックはできれば赤ちゃんが家の中を動き出す前までには準備しておきたいところです。個人差はありますが生後8ヶ月ごろからはいはい、つかまり立ちなどを始める赤ちゃんが多いので、この時期を目安に用意しておきましょう。
赤ちゃんは昨日できなかったことが、翌日突然できるようになるということもあります。「開けるはずがない」「届くはずがない」と思っているドアや引き出しを開けてしまうこともあるので、油断できません。
特に包丁などの危険物が入っているキッチン周り、ハサミなどの文房具が入っているキャビネット、洗剤などを収納している洗面所周りなどは注意です。ふとした隙に赤ちゃんが触ってしまわないよう、ロックをしておきましょう。
チャイルドロックがあれば目を離して良いというわけではありませんが、チャイルドロックを用意しておけばママやパパに余裕が生まれます。「家事を済ませてしまいたい」「お手洗いに行きたい」といった些細な行動も、チャイルドロックの有無で大きく快適さが変わってきます。チャイルドロック自体は1個数百円で買えるものが多いので、ぜひ複数用意しておくと良いでしょう。
なお赤ちゃんは成長とともに色々なことを覚えていきます。初めは役に立っていたチャイルドロックも、3歳ごろになると知恵がついて開けられてしまうこともあります。ただし成長すると、ママやパパのいうことも理解できるようになるので、触ってはいけない場所などをしっかりと伝えていくように心がけましょう。
ドア・引き出しに使えるチャイルドロック3タイプ
ドアや引き出しに設置できるチャイルドロックには、大きく分けて3つのタイプがあります。まずは違いを知っておきましょう。<バンドタイプ>
バンドタイプのチャイルドロックは、引き出しやドア、引き戸などマルチに使えるのが魅力です。バンドの左右両側が固定できるようになっていて、さまざまな形状の場所にフィットさせながらロックをかけることができます。
例えば湾曲した家具や、段差のある箇所でも取り付けることができます。ベルトの長さで複数の種類があり、中にはベルトの長さを調節可能な商品もあります。
<回転タイプ>
これセリアに売ってるチャイルドロックだけど、地震の時、開き戸が開くの防止にいいよ pic.twitter.com/ink8WAqzd9
— コウ_232 (@twitwitwi032) February 15, 2021
回転タイプのチャイルドロックは、フラットな面に取り付けるのに適しています。観音開きのドアには特におすすめで、くるりと回すだけでロックができるため操作が楽々です。
キチンとロックもできる上、大人なら片手でも操作できるのでキッチン周りや食器棚などすぐに開けたいドアにおすすめです。ただしバンドタイプに比べ段差のある場所には設置できず、長さも調節ができないので設置箇所にフィットするかどうかを必ず確認する必要があります。
<オートロックタイプ>
オートロックのチャイルドロックは、ドアを閉めると“カチッ”と自動で止まってくれるという仕組みになっています。頻繁に開け閉めする場所に設置しておくことで、ロックのかけ忘れを防止できます。中にはマグネット式のものもあり、家具の外側ではなく内側から設置ができるため、インテリアを極力損なわずに設置できるようなタイプもあります。ロックしたくない時も、ハンドルをあげて常に解除状態にすることが可能です。
このほかストッパーのようにドアやドアノブを押さえられるような形のものもあります。「冷蔵庫用」「網戸用」など用途が決まっているものもあるので、合わせて使い分けるようにしましょう。
チャイルドロックを選ぶ際のポイント・選び方
1.まずは設置場所の形状を確認しよう
チャイルドロックの中には、使用できる箇所が限られているものがあります。例えば回転式のチャイルドロックの場合、フラットな場所にしか設置ができません。
まずは設置したい場所の形状や距離を測り、うまく合うタイプのチャイルドロックを探すようにしましょう。ドアの厚みや取り付け面の大きさなども確認しておきましょう。
2.開け閉めしやすいかどうかを確かめよう
チャイルドロックを開ける際は一手間かかります。お子様にとっては安全ですが、大人の方はいちいちロックを外すのが面倒だと感じる場合があるかもしれません。
安全性を確認するのも大事ですが、「ワンタッチで開けられる」など大人が使いやすいものを選ぶことも重要です。特に使用頻度の高いドアは楽に開閉できるものを選ぶようにしましょう。
3.危険な箇所には2段階ロックがおすすめ
頻繁に開ける場所ではなく、刃物などの危険物が入っている引き出しには2段階ロックのついたチャイルドロックがおすすめです。2段階ロックとは、ボタンを押しながら引っ張る、上下二つのボタンをスライドさせるなど複数の動作をしないとロックが外れないもののことを言います。
複数の動作が必要な2段階ロックは、赤ちゃんが解除方法を覚えて開けてしまうというリスクを防ぎやすいです。ある程度月齢が大きくなってからも使うことができるでしょう。
4.粘着部分の剥がしやすさも確認しよう
チャイルドロックは一度設置したら、簡単に取れないような強力テープがついています。そのため使用しなくなってから撤去しようとした場合、テープののりが残ってしまうこともあります。
「家具に跡をつけたくない」「賃貸のドアで傷をつけられない」という方はテープ残りの少ないタイプを選びましょう。また、絶対に傷をつけたくないような高級家具などには使用しないように気をつけましょう。
安全性・使いやすさ◎ドアや引き出しにおすすめのチャイルドロック10選
商品 | 画像 | shop | ポイント | 価格 | タイプ | サイズ | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
リッチェル ベビーガード |
Amazon | ベビシア | 楽天市場 | 剥がした後を残したくない方も安心の特殊両面テープで綺麗に剥がせる | 1,368円 | バンドタイプ | 21.4×4×1.2cm(ベルト長さ10cm) | |
hugmuu ベビーガードストッパー |
Amazon | ベビシア | 楽天市場 | 長さを調整できるタイプ。家具の段差があって合わせれるので便利 | 1,000円 | バンドタイプ | 19.1×3.2cm(ベルト長さ2~10.5cm) | |
JOY SPACE ベビーガードロック |
Amazon | ベビシア | 楽天市場 | 安全の2段階ロック。解除の後は360度回転するのが特徴でトアを開けやすい | 2,320円 | バンドタイプ | 22.0×4.5×1.5cm | |
SmartAngel 開き戸ロック |
Amazon | ベビシア | 楽天市場 | 見た目もすっきりしている回転するタイプ。ショップにより2個入り500円と安い | 500円 | 回転タイプ | 9×4×1.5cm | |
HappyHome ベビーガード |
Amazon | ベビシア | 楽天市場 | 濃い目のカラーで家具に違和感なく馴染む。地震・災害対策とあると安心 | 1,451円 | 回転タイプ | 9.5×3.6cm | |
LAVETT マグネット ドア |
Amazon | ベビシア | 楽天市場 | ドアを閉めるとオートロックで閉まるので便利。マグネット式で外観も奇麗 | 1,280円 | オートロックタイプ(マグネット式) | - | |
eleven 冷蔵庫 安全ロック |
Amazon | ベビシア | 楽天市場 | 片手で操作が可能。ダブルボタン式なので安全性が高くシンプルなデザイン | 1,370円 | オートロックタイプ | 111×66×23cm | |
いいねカンパニー ドアロック |
Amazon | ベビシア | 楽天市場 | ドアノブの下に装着が可能。ワンプッシュで解除が可能・180度稼働で便利 | 680円 | ストッパータイプ | 7×3.5×7.2cm | |
リッチェル ベビーガード |
Amazon | ベビシア | 楽天市場 | 網戸の隙間にも装着が可能。施錠と解錠がワンタッチでできるのが魅力 | 590円 | ストッパータイプ | 6.8×2.6×0.3cm | |
HENGTONG ベビーガード戸棚 |
Amazon | ベビシア | 楽天市場 | ステンレスワイヤーなので頑丈。パスワード式で鍵が不要で防犯用にも使える | 590円 | バンドタイプ | - |
1.リッチェル ベビーガード はがせる多目的ストッパー
- チャイルドロックのタイプ:バンドタイプ
- サイズ:21.4×4×1.2cm(ベルト長さ10cm)
特殊両面テープで綺麗に剥がせるので、跡をあまり残したくない引き出しなどにもおすすめです。ベルト長さ5cmのミニタイプもあります。
2.hugmuu ベビーガードストッパー
- チャイルドロックのタイプ:バンドタイプ
- サイズ:19.1×3.2cm(ベルト長さ2~10.5cm)
片手でロックが外せる仕組みなのでストレスを感じにくいです。3Mの強力粘着テープがあらかじめついているので、設置も非常に楽ちんです。
3.joy space ベビーガード
- チャイルドロックのタイプ:バンドタイプ
- サイズ:22.0×4.5×1.5cm
バンドをハサミでカットすれば長さの調節もできます。
4.Smart Angel 開き戸ロック スライドして回転タイプ
- チャイルドロックのタイプ:回転タイプ
- サイズ:9×4×1.5cm
2個入りで約500円とコスパにも優れています。
5.HappyHome ベビーガード ワンタッチ式 ドアロック
- チャイルドロックのタイプ:回転タイプ
- サイズ:9.5×3.6cm
観音扉の食器棚などにつけておくと、万が一地震が起こった際にも中身が飛散するのを防いでくれます。赤ちゃんのセキュリティのほか、災害対策としてもおすすめです。
6.マグネット式 チャイルドロック
- チャイルドロックのタイプ:オートロックタイプ(マグネット式)
常時オープンにもできるので、用途に合わせて使い分けができます。使用しない時のマグネットキーは冷蔵庫などにつけておくのがおすすめです。
7.冷蔵庫 安全ロック
- チャイルドロックのタイプ:オートロックタイプ
- サイズ:111×66×23cm
ドアが閉まると自動でロックがかかるので、冷蔵庫から荷物を取り出し手が塞がっている時にも便利です。
8.ドアロック チャイルドロック
- チャイルドロックのタイプ:ストッパータイプ
- サイズ:7×3.5×7.2cm
3M製粘着テープを採用しているため、しっかりとくっ付きます。
9.リッチェル 網戸ストッパー
- チャイルドロックのタイプ:ストッパータイプ
- サイズ:6.8×2.6×0.3cm
施錠と解錠がワンタッチでできるのが魅力です。お子様が網戸を開けてベランダに出てしまうのを防ぐことができます。
10.HENGTONG ベビーガード
- チャイルドロックのタイプ:バンドタイプ
お子様のいたずら防止はもちろん、防犯用途で使うのもおすすめです。簡単には開けにくいので、お子様が成長してからも使うことができます。
チャイルドロック使用時の注意点
ドア用のチャイルドロックには、使用の際にいくつかの注意点もあります。以下のポイントを押さえながら、正しい使用を心がけましょう。設置前に貼り付け面を綺麗にしておく
チャイルドロックの多くは両面テープで貼り付けて設置します。接着する場所が汚れていると、簡単に剥がれてしまう原因になります。
接着前にはきちんと油分などを拭き取るようにしておきましょう。
長時間目を離さないようにする
便利なチャイルドロックですが、不慮の事故を100%防止するわけではありません。チャイルドロックごと外れてしまったり、お子様が突然開けられるようになったりするケースもあります。
チャイルドロックをつけているからと言って、長時間目を離すのはNGです。あくまでも補助的な役割として使うようにしましょう。
お子様が閉めてしまうこともあるので気を付ける
チャイルドロックは外すのこそ難しいですが、つけるのはお子様でも簡単にできます。例えばロックを開けっぱなしにしていると、お子様が勝手にロックをかけてしまうことがあります。
実際に「トイレのドアノブにチャイルドロックをつけていたら、子供が外からロックをかけてしまった」というトラブルも発生しています。トイレやベランダ、部屋のドアなどに設置していると、親の方が閉じ込められてしまうという場合があります。
ロックのかけられる場所にママやパパが移動する時は、簡単に閉まらないようにドアを開けておくといった工夫も必要になるでしょう。また急にロックが壊れて開かなくなる場合もあるので注意しておきましょう。
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まとめ
チャイルドロックは正しく使えば育児に役立つアイテムです。また育児だけでなく、防災や介護シーンでも活用することができます。1つ当たりの価格がお手頃なものが多いので、万が一の場合に備えてぜひ用意しておきましょう。